解体

1月も気がつけば半分。なんていう速さ!母の咳はやっぱり母がいうように風邪ではなくて単に乾燥かなにかで噎せて咳が出たのをスタッフの人が心配してくれただけのようだ。一安心。ゴゴゴがガーというすごい音がするのでいよいよ斜向かいの病院の取り壊しが始まったのかと思っていたら病院とは別の右斜向かいのAさん宅の解体がされていた。美味しい柿のなるお庭の手入れも行き届いた日本家屋の立派な御宅で、子供の頃友達の家の屋根から手の届く柿を捥いでいたら、ついにAさんに見つかって「コラー、降りてこい!」と言われ降りて御宅にしょんぼり出頭したらこっぴどく怒られたっけ・・・(<=悪いのは私)怖かったAさんだったが、大人になって私が母の店を手伝っているときはお客さんとして来てくれていて、その時も昔名残な雰囲気で出来上がったクリーニング品を自宅に届けてくれなどとサービス外のことを命令されたり、猫が嫌いなのでうちの竜を見るとシッシと追い払ったりで苦笑いしてたのだが、奥様が亡くなられた後は急にしょんぼりとなってしまって宅配のお弁当の手配のことや近所の食堂情報のことを聞かれたりした際、面倒をかけて悪いな、ありがとうなどと言ってくれるようになって、それはそれで調子が狂うなぁという感じだったのだが、母のお店を閉めてからはお話することもなくなっていた。解体のことを母に言うと東京かどこかに息子さんがいるからそこかなとのことだった。しばしAさん伝説の話で盛り上がり、きっと息子さんのお嫁さん困ってるねと勝手に想像するのであった。