みかんの悩み

夜も8時過ぎ玄関のチャイムがなるのでこんな時間に誰?!とどなたですか?と中から尋ねると「俺だよ〜!」と裏の家のおじさんの声がする。え?おじさん!?とドアを開けるとおじさんがパジャマ姿で立っていて「うちの女房の実家からみかんがさっき届いたからサナエ(うちの母)に食べさせてあげたくて」とみかんがたくさん入った紙袋を渡される。「どうだ?サナエは元気か?」というので「おじさん、上がって会ってやって!」と促した。裏のおじさんはもう90歳を超えたであろうか。裏とはいえ我が家に来るにはぐるりと角を回って暗い中うちの階段を上がって来たのか。パジャマで。。これまた寝る寸前のパジャマの母が突然入って来たおじさんを見て「おじさん(母もおじさんと呼んでいる)、やだ、何十年ぶり!」(去年組内の弔事で会ってるけどね^^)「おお、なんだー元気そうだな!ウンウン」とパジャマの二人。突然おじさんが「まさごになぁ色々世話になってるんだよ。電話するとこの子はすぐ飛んで来てくれて色々助けてくれるんだよ」と言うではないか・・・・・そんな事実はまったくないのに。「私、そんなこと全然してないよ。おじさん!」と私は慌てていうとおじさんは「そうなんだよ。そうなんだよ」と母にニコニコしている。母も「そうなの。良かった!」と言ってニコニコしている。うーん。多分これおじさんの横隣の家のヒロミさんと勘違いだな。ヒロミさんがおじさん家のことを気にかけてくれているというのは以前聞いたことがある。もしやこのみかんは例年通りヒロミさんにあげているのが何かのはずみでおじさんの頭の中でヒロミさんと私が入れ替わり、プラス母のことを思い出し、突然、届けたくなって夜8時過ぎておじさんパジャマだけど来たような気がしてきた。これまでこんな風にみかんをいただいたことはないから。いつ会ってもおしゃれでしゃんとしていたおじさんがパジャマであるから尚更おじさんの変化を感じる。おじさん宅まで送ると「ありがとな。またなんかあったらよろしく頼むな!」と言って玄関に入っていった。「また」・・・いや何もしてなくてごめんなさい。・・・みかんもらっちゃってよかったのかな。もう食べてしまっているけれども。